受け身のやり方とコツ|後ろ・横・前回りの3つと、子どもが先に覚えるべき理由

受け身のやり方とコツ|後ろ・横・前回りの3つと、子どもが先に覚えるべき理由
📅 公開 2026.09.30|🔄 更新 2026.09.07|⏱ 読了 約7分

受け身は、投げられるために覚えるものだと思われがちです。実際は違います。

受け身は、転んだときに頭を打たないための技術です。だから柔道でも空手でも、そして武道をやっていない子にとっても、最初に覚える価値があります。

この記事では、基本の3つのやり方とコツを説明します。

⚠ 必ず畳やマットの上で、指導者のいる場所で練習してください。フローリングやアスファルトで練習すると、受け身を覚える前にケガをします。

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受け身が守っているのは「頭」と「腕」

転倒でいちばん危ないのは、後頭部を打つことと、手をついて腕を折ることです。

受け身は、この2つを同時に防ぎます。

  • あごを引いて、頭を床から離す
  • 手のひらではなく、腕全体で床を叩いて衝撃を分散する

この2つが受け身の中身です。技の形を覚えることより、この2つが体に入っているかのほうが本質です。

① 後ろ受け身(うしろうけみ)

いちばん基本で、いちばん使う場面が多い受け身です。

手順

  1. しゃがんだ姿勢から始める(いきなり立った状態からやらない)
  2. あごを引いて、自分のおへそを見る
  3. 背中を丸めて、背中から順に床につけていく
  4. 床につく直前に、両腕を斜め45度に開いて、手のひらで床を叩く

コツ

  • あごを引く——これが最重要です。あごが上がると後頭部を打ちます。「おへそを見る」と言うと子どもにも伝わります
  • 背中を丸める——まっすぐな背中で倒れると、背骨が一点で当たります
  • 腕は体の横45度——真横すぎると肩を、体に近すぎると効果が出ません
  • 叩くのは手のひら全体。指先や手首だけで叩かない

よくある失敗

「頭を打つのが怖くて、あごを上げてしまう」——いちばん多い失敗で、いちばん危険です。最初はマットの上で、しゃがんだ姿勢から繰り返してください。

② 横受け身(よこうけみ)

横に倒れるときの受け身です。

手順

  1. しゃがんだ姿勢から、片方の足を前に投げ出す
  2. その足と同じ側に、体を横に倒す
  3. 倒れる側の腕を、体から45度に開いて床を叩く
  4. あごは引いたまま、上の足は立てておく

コツ

  • 上になる足を立てる——ここが抜けると、そのまま転がって背中や腰を打ちます
  • 叩く腕は倒れる側。反対の腕で受けようとすると、体をひねって痛めます

③ 前回り受け身(まえまわりうけみ)

前に倒れる・投げられるときに使います。3つの中でいちばん難しいので、必ず指導者の下で練習してください。

手順

  1. 片足を前に出し、同じ側の手を、指先を内側に向けて床につく
  2. 肘を曲げず、腕で丸い橋を作るイメージで、その腕の外側を伝って転がる
  3. 転がる線は、手 → 肘の外側 → 肩 → 背中の斜め
  4. 転がりきったところで、反対の腕で床を叩く

コツ

  • 頭を絶対に床につけない。転がるのは腕と肩と背中の斜めのラインです
  • 勢いをつけない。ゆっくり転がれるようになってから速くします
  • 首をひねらない。目線は自分の脇の下あたり

子どもが先に覚えるべき理由

受け身は、武道をやらない子にも役に立つ数少ない技術です。

子どもの転倒は、日常でいくらでも起きます。自転車、階段、遊具、体育の授業。そのときあごを引く・手をつかずに腕で受けるが体に入っているかどうかで、結果が変わります。

道場でキッズクラスに受け身が入っているのは、強くなるためではなく、ケガをしないためです。

練習の順番

段階 やること
1 仰向けに寝た状態で、腕を45度に開いて床を叩く(叩き方だけを覚える)
2 しゃがんだ姿勢から後ろ受け身
3 しゃがんだ姿勢から横受け身
4 立った姿勢から後ろ・横受け身
5 前回り受け身(指導者の下で)

1段飛ばしをしないでください。特に4を飛ばして5に行くと、首を痛めます。

よくある質問

Q. 家で練習してもいいですか。
A. 段階1(寝た状態での叩き方)だけなら、布団やマットの上で構いません。それ以外は道場でお願いします。フローリングでの受け身は、練習ではなく事故です。

Q. 受け身は何回くらいで身につきますか。
A. 形だけなら数回で覚えます。ただし「とっさに出る」までには時間がかかります。毎回の稽古で数本ずつ繰り返すのが、いちばん確実です。

Q. 大人から始めても身につきますか。
A. 身につきます。ただし大人は体が硬く、恐怖心が強いぶん時間がかかります。焦らず、しゃがんだ姿勢から丁寧にやってください。

Q. 空手でも受け身は習いますか。
A. 道場によります。組み技や投げのあるクラスでは習います。誠空会でも、キッズクラスで安全のために扱っています。

最後に

受け身は、やられたときのための技術です。だから地味だし、覚えても人に見せる場面がありません。

けれど、一度身につけば一生使えて、しかも使う場面は道場の外のほうが多い——そういう数少ない技術です。

誠空会は1977年の創立以来、地域で武道を指導してきた道場です。キッズクラスでは、技より先に安全に転ぶことを教えています。

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FINAL CALL
記事を読んでくださって、ありがとうございました。

次の一歩は、池田・川西・宝塚の稽古場で待っています。
手ぶらで、いつでも。

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